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人工言語エスペラントの品詞

「世界平和の為に中立で学びやすい言葉を作ろう!」とザメンホフ博士が考案した人工言語であるエスペラント。
ウィキペディアにエスペラント版があったり(結構充実している!)、グーグル翻訳でもエスペラントとの翻訳を扱っていたりと世界的に広く認知された人工国際語です。

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品詞と語尾

英文読解のコツとして学校で一番はじめに教わったのはその文章の主語と動詞がどれかを見つけ出すことでした。
どれが主語でどれが動詞かを読み取り、英語の文型に当てはめてその文章の意味を理解するわけです。
文章における重要な要素である主語と動詞を見極めることが大事なわけですね。

文章の中にならぶ単語の中でどれが名詞で形容詞で副詞なのかをサッと把握できると主語を見つけ出すのが楽になります。
動詞もそれが文章の動詞なのか、形容詞句・節なのか副詞句・節なのかを素早く把握できると読解がはかどります。

名詞・形容詞・副詞

エスペラントの主な単語はその末尾の文字で品詞を表現しています。

  • 名詞:語尾は”o
    • bono(ボーノ) → 良い(こと)
  • 形容詞:語尾は”a
    • bona(ボーナ) → 良い
    • bona amiko(ボーナ・アミーコ) → 良い友達
  • 副詞:語尾は”e
    • bone(ボーネ) → 良く
    • Li laboras bone.(リ・ラボーラス・ボーネ) → 彼は良く働く。

この例でいう”bonx“という単語の”bon”の部分を語根といい、”x”の部分を語尾といいます。
語尾を変えることで文章の中の役割(品詞)を変えることができるわけです。

なので実際はこんな文章はないと思うけど「犬」という名詞の”hundo“(フンド)を使ってこんな文章も書けるわけです。

  • Hunda hundo laboras hunde.(フンダ・フンド・ラボーラス・フンデ)www

あえて訳すとしたら「犬らしい犬が犬らしく働いている。」といったところでしょうか。
エスペラントの表現力の強さを感じますwww

動詞

英語でいう動詞の原形はエスペラントでは不定形といって語尾が”i”で終わります。
文章の中で動詞として使う場合には時制に合わせて語尾を付け替えます。

  • 原形:語尾は”i
    • labori(ラボーリ) → 働く
  • 現在形:語尾は”as
    • Mi laboras hodiaŭ.(ミ・ラボーラス・ホディアウ) → 私は今日働いています。
  • 過去形:語尾は”is
    • Mi laboris hieraŭ.(ミ・ラボーラス・ヒエラウ) → 私は昨日働きました。
  • 未来形:語尾は”os
    • Mi laboros morgaŭ.(ミ・ラボーロス・モルガウ) → 私は明日働くでしょう。
  • 命令形:語尾は”u
    • Laboru diligente!(ラボール・ディリゲンテ) → まじめに働きなさい!
  • 仮定法:語尾は”us
    • Vi laborus deligente hieraŭ.(ヴィ・ラボールス・ディリゲンテ) → あなたが昨日まじめに働いていたらな。(昨日まじめに働いていなかった)

この動詞の変化には不規則がなく、すべてこのルールに従っています。
英語と違う形の単語をいちいち覚える必要があるけど文法的にはすごくシンプルで使いやすいですよね。

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