「世界平和の為に中立で学びやすい言葉を作ろう!」とザメンホフ博士が考案した人工言語であるエスペラント。
ウィキペディアにエスペラント版があったり(結構充実している!)、グーグル翻訳でもエスペラントとの翻訳を扱っていたりと世界的に広く認知された人工国際語です。
「民衆の不満にむけた抑圧」???
ホント、題名を訳すのは難しい。
エスペラントで発信されている海外ニュース記事を読むときには、その題名が本文をどのように表現しているのかを自分なりに想像して回収を試みるのだが、今回は並んでいる単語がただただ難しい…。
エスペラントは様々な単語の要素を組み合わせることでひとつの単語を作り出すことができ、その造語法によってさまざまなニュアンス、状況に応じた単語や表現を作り出すことができます。
そうはいっても大抵の言葉はこの組み合わせた状態がひとつの単語として辞書に掲載されているので、そこで意味をひくことが可能です。
難しいのは辞書に載っていない単語で、自分自身のエスペラント知識をフル回転で意味を汲まなければならない場合で、今回の題名がまさにそれ。
Subprema elĉeniĝo kontraŭ la popola malkontento
Google翻訳で英語にするとこうなります。
Suppressive outburst against popular discontent
これでもまだ分かるような分からないような。
少なくとも自分の英語力では気の利いた日本語訳は難しい。
先ず、”elĉeniĝo“が何で”outburst”(爆発)になるのか。
だいたい、”Subprema elĉeniĝo(Suppressive outburst)”(抑制的な爆発)ってどんな爆発やねん。
ちなみに、”elĉeniĝo“は el–ĉen–iĝ–o という4つの単語要素からなります。
この単語の中心な意味としてあるのが”-ĉen-“で、単独の名詞”ĉeno”は「鎖」とか「チェーン」という意味です。
これに”-iĝ-“という自動詞を作り出す要素がくっつくので、動詞”ĉeniĝi”は「鎖になる」とか「つながる」という意味ですかね。
私の手元の辞書には載っていませんが。
最後の”-o“はその単語が名詞であることを表すので”ĉeniĝo”は名詞で、「鎖になること」とか「つながること」とかそういう意味合いですね。
「連帯」とかそういうニュアンスもあるかも知れません。
私の手元の辞書には載っていませんが。
で、頭にある”el-”をつけたら「爆発」っていう意味、百歩譲ってそんな風な感じを漂わせるようなニュアンスになるのか、ってこと(怒)
この”el-”ってのが「中から外に出る」とか「し終える」といった意味合いを持つようなんですわ。
例)eltiri:引き出す ← tiri:引っ張る
例)eltrinki:飲み干す ← trinki:飲む
じゃ、”elĉeniĝo“は?
私の手元の辞書には載っていませんが。
欧米語を使う人々の頭の中には「鎖」と「外に出る」で「爆発」という方程式があるのだろうか?
難しい…。
こういう単語を見つけるたびにエスペラントを読むのをやめたくなる(泣)
ま、カネのかからないただの趣味だからいいんだけどさ。
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