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エスペラントの国名表現

「世界平和の為に中立で学びやすい言葉を作ろう!」とザメンホフ博士が考案した人工言語であるエスペラント。
ウィキペディアにエスペラント版があったり(結構充実している!)、グーグル翻訳でもエスペラントとの翻訳を扱っていたりと世界的に広く認知された人工国際語です。

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国名

国名にはいくつかのパターンがあって、代表的なのが民族名に国名を表す接尾辞をつけた合成語で表現するものです。

例えば、”japano”(ヤパーノ:日本人)に国名を表す接尾辞”-uj-“若しくは”-i-“をつけて、”Japanujo”(ヤパヌーヨ)若しくは”Japanio”(ヤパニーオ)となります。
人工語でかっちりしているかと思いきや2パターンの表現があります。
理由やどういう使い分けをするのかは分かりません。
使う人の好みなのかな?

英語の場合、Japan(日本)に対してJapanese(日本人)です。
主従があるとしたら、日本があってそこに住むのが日本人、という感じです。
一方、エスペラントはjapanoに対してJapanujoですので、英語と混同して「あれ?どっちだっけ?」と勘違いしがちです。
この-uj-というのは「それを入れるもの」という接尾辞なので、日本人がいる場所が日本、という感じですね。
エスペラントが公表されたのが1887年ということですからこれには民族自決主義が芽生えた頃にポーランドに生まれたユダヤ人のザメンホフ博士が考えも入っているんでしょうかね、他の外国語はどう表現するかわからんですけど。

フランスだったら”franco”(フランツォ:フランス人)から”Francujo”(フランツィーオ)か”Francio”(フランツォ)。
ドイツだったら”germano”(ゲルマーノ:ドイツ人)から”Germanujo”(ゲルマヌーヨ)か”Germanio”(ゲルマニーオ)。
国名は先頭を大文字にするけれど、その他は普通の単語と同じに小文字から書き出します。

国名にはこの民族名パターンではないものがあります。
人工国家とか多民族国家の国名がそのパターンになります。
多民族国家なのに一つの民族名を国名に使っているものがあったりするのでいまどきはなかなかデリケートかも。

ブラジルは”Brazilo”(ブラジーロ)で、ブラジル人は構成員を表す接尾辞”-an-“をつけて、”brazilano”(ブラジラーノ)といいます。
民族名パターンかどうかというのはその国の歴史や成り立ちもあるのでそれぞれ覚えることにはなりますね。
日本語だと国名があって、そこに住む人ということで「国名+人」と呼んでいるのでこれに関しては日本語の方が規則的で覚えやすいですね(笑)

この人工国家の国名パターンで超笑った(驚いた)のはアメリカです。
普段は意識しないけど、人工国家ですね。
正式には「アメリカ合衆国」といいますが、普段は「アメリカ」っていいますよね。
この「アメリカ」に相当するのが”Usono”(ウソーノ)って言うんです。
はじめて見た時に「ウソだぁ~!」って言ってしまいました。
“Ameriko”(アメリーコ)という単語はありますが、これはアメリカ大陸とかあの地域を指すのに使うもので、国家としてのアメリカは”Usono”なんです。

USA(United States of America)から造った単語なんでしょうね。
ちなみにUnited States of AmericaはエスペラントでUnuiĝintaj Ŝtatoj de Amerikoなので、”UŜAo”(ウシャーオ)でも良かったんじゃ…(笑)

アメリカ人は”usonano”(ウソナーノ)といいます。
嘘じゃないのよ、ホントナーノよ。(笑)

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