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エスペラントの単語の作り方(単語の合成・造語法)

ザメンホフ博士が考案した人工言語であるエスペラント。
ウィキペディアにエスペラント版があったり(結構充実している!)、グーグル翻訳でもエスペラントとの翻訳を扱っていたりと世界的に広く認知された人工国際語です。
国際語として学びやすい仕掛けが沢山ありますが、その中に表現したいニュアンスの単語を作る方法があります。

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単語の合成

エスペラントは決まったルールで単語を組み合わせたり、接頭辞や接尾辞という語を付加することで単語を作り出す(合成する)ことができます。
これによって新しい単語を覚える労力が軽減されたり、エスペラントを使う人自身が微妙なニュアンスを表現したりすることができます。

エスペラントで発信されている海外ニュース記事に出てきたこの単語を例に説明します。

falĉileto

この単語はひとまとまりで「鎌(カマ)」を意味しますが、エスペラント的には4つの単語要素(falĉ-il-et-o)から作られています。
”falĉ”は「刈る」という意味、”il”は「道具」、”et”は「小さな」、最後の”o”はこれが「名詞」であることを意味します。
なので、「小さな刈る道具(名詞)」ということで「鎌」になる訳です。(これって前提としてfalĉiloが死神が持っているような大鎌だということがあるんだよね。この辺りがヨーロッパ的なんだけど…)

“skrib”(書く)ならば”skribilo”は筆記具になります。
”kato”(ネコ)は”kateto”で小猫、”lago”(湖)は”lageto”で池とか沼の意味になります。

この単語は共産主義が農業を表現するのに鎌を描いているという箇所に出てきたものですが、この農業を表現するのに鎌を描くのが共産主義っぽいし、共産主義を生み出した西洋っぽいな~、って感じます。
農作物というのは人間が労働することで生み出されるもの、っていう意識なんだろうな。

日本だったらどうだろう。稲穂を描くかなぁ。自然の恵み。自然の恵みに生かされている私達、って感じで。

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