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定期積立って結局のところ年利何パーセントで回っているの?エクセルのRATE関数で計算してみる

積立NISAをやっていて気になるのは「これって年利(月利)何パーセントで回っているの?」ってことです。
投資額と現在評価額の利益率は計算できても、そもそも年利何パーセントの商品を毎月積立しているんだろう、と気になります。
これをエクセルのRATE関数で計算します。

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素朴な疑問

例えば、毎月1万円ずつ積み立てていたとして、年間12万円になる訳です。
これが15万円になったとしたら、12万円+利益3万円=15万円になるから年利25%(=3万円/12万円)てこと?
でも年間通して同じ条件じゃなくて、最初の月の1万円は12ヶ月の複利で回って、12ヶ月目の1万円はまだ利益を生み出していないはずなのよね。
各月の積立額はそれぞれに複利で回って、それの合計が15万円になったということだから、年利25%、月利2.083%(=25%/12ヶ月)ということはないですよね。

毎月定額で積み立てていったとき「それはいったい年利(月利)何パーセントで回っているのか」を計算したくなりました。

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RATE関数を学んでみる

結論からいうとExcelのRATE関数がそれを計算してくれることが分かりました。
用語や解説文が難しかったけどヘルプを読んで、実際にエクセルでいろいろ試してみてそういうことが分かりました。

RATE(期間, 定期支払額, 現在価値, 将来価値, 支払期日)

それぞれの設定値は私の言葉でいえばこんな感じです。

  • この関数は年毎に積み立てる場合でも月毎に積み立てる場合でもあらゆる期間単位での利率を計算できます。
    • 素朴な疑問にあるような年利や月利を計算するのに使えます。
    • 半期毎や四半期毎などのあらゆる単位期間でも計算できます。
  • 期間:積立回数をセットします。
    • 上の素朴な疑問の例でいえば「12」ヶ月をセットします。
  • 定期支払額:毎回の積立額をマイナス値でセットします。
    • 上の例でいえば「-10000」をセットします。
  • 現在価値:頭金として初期投資する金額があればそれをマイナス値でセットします。
    • 上の例でいえば、ゼロから積立を開始する想定なので「0」をセットします。
  • 将来価値:積立の結果いくらになるのかその金額をプラス値でセットします。
    • 上の例でいえば「150000」をセットします。
  • 支払期日:積立を開始した月を含めた期間なのか、次の月から数えた期間なのかをセットします。
    • 「0」積立を開始した月を含めた期間になります。頭金があった場合、この開始月から利益が算出されます。
    • 「1」積立を開始した次の月からの期間になります。頭金があった場合も次の月から利益が算出されます。
    • 大抵はひと月経ったら先月のに利益が乗ってきたということで「1」になると思います。上の例でも「1」とします。
  • 注意点
    • 積立回数(期間)だけ積立額(定期支払額)を積み立ててて将来価値の金額になった時に、1回当たりの利率はいくらか、を計算する関数です。なのでセットする内容によって日利や月利や四半期利?や半期利?や年利、回数がハンパなケースなど、対象や目的に合わせた計算が可能です。
    • 例としては期間と定期支払額はそれぞれ「月」を想定して「12」「-10000」セットしています。なので”月利”を算出していることになります。

ということで、素朴な疑問の例でいうと下の式になります。

RATE(12, -10000, 0, 150000, 1)→ 3.387%

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RATE関数を使ってみる

計算結果

素朴な疑問の例を使ってこの関数の動きを検証してみます。
毎月の1万円にそれぞれ月利がのって、開始月(下表の0ヶ月目)を含まない12ヶ月目に合計15万円になっていることが確認できました。
RATE関数、すごい!

頭金の動き

頭金が12,000円あったとして、頭金に値をセットした場合も確認してみました。
注意点はマイナス値でセットするということです。

利率は1.812%と下がりました。
頭金として12,000円があるので、15万円に到達するには利率は低くてもOKということですね。

支払期日の動き

上のケースで支払期日のパラメータを「1」から「0」に変更してみました。
開始月を含むので期間が将来価値に到達するタイミングがひと月分前倒しになり、利率は若干上がります。

頭金は開始月から利益がのっています。
頭金はひと月前には投資しているからその分の利益がつく、という想定なんでしょうね。

年利25%との比較

素朴な疑問で年利25%ならば月利は2.083%(=25%/12ヶ月)でいいんじゃないかなどと考えていましたがそんなに単純じゃなかったですね。
ちなみにそれだと開始月を考慮してもしなくてもいずれにしても15万円に届きませんでした。
(年利と月利はちゃんと計算式でそれぞれに換算する必要があります…)

RATE関数…。
難しくて理解するのが大変だったけど、使い方をマスターできたのは収穫でした。
積立NISAの他に米国高配当銘柄も毎月同額を買付けようと思っていたのでいろいろ計算してみよう!

RATE関数の計算結果を使えば 年利 ⇔ 月利 の換算は自由自在

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